性感染症(STD)とは、セ○○スを介してうつる病気の総称で、クラミジア感染症、梅毒、淋(りん)病、性器ヘルペス、尖圭コンジローム、B型肝炎・C型肝炎、HIV感染症(エイズ)などの種類があります。
これらの病気は、病原体を持っている相手とのセ○○スやオーラルセ○○スなどの性的接触を持つことで、感染・発症します。
また、STDは、正しくコンドームを使用することで、ある程度は感染を予防することができるのです。
STDは20種類くらい知られていますが、主な性感染症を感染率のリスクの高い順番から次の表に並べてあります。
【HPV(ヒトパピローマウィルス)】
HPVは、成人女性のほとんどが生涯に一度は感染するごくありふれたウイルスです。
性経験のある約80%の女性に感染経験があるとされています。
HPV感染が持続すると子宮頸がんの原因になります。
HPVは子宮頸がんワクチンで予防できるため、初体験の前にワクチンの接種が推奨されています。
【性器クラミジア】
クラミジアはコンドームをしないセ○○スを行った経験のあるひとの半数以上が感染したことがあるといわれております。
症状が出にくいことから、あなた自身が感染源となって知らず知らずのうちに感染を拡大させてしまっている可能性も多いようです。
【B型肝炎・C型肝炎】
多くは輸血や出生時に母親から感染することが多い病気です。
性交渉で感染するリスクは1%以下と低いのですが、肝臓がんの原因にもなるため注意が必要です。
【性器ヘルペス】
性器や肛門のまわりに症状が出るのが「2型性器ヘルペス」と呼ばれています。
感染すると外陰部がただれて潰瘍になります。
しばらくすると潰瘍は治りますが根治しているわけではありません。
一度感染すると体内に潜伏し、免疫が低下した時に再び神経節から皮膚に移動して発症します。
【淋病】
子宮に感染しますが女性は症状はあまりありません。
感染が進むと腹膜炎の原因になることがあります。
感染力は強く一回の性交渉でも感染することがあります。
【HIV(ヒト免疫不全ウイルス)】
放置すれば命にかかわる病気です。
免疫力が低下して、健康な人であれば問題になることのない感染症を発症させ、悪性疾患を引き起こします。
【梅毒】
現在20代前半女性の感染者が増えていています。
初期は外陰部にしこりを形成します。
その後両鼠径部のリンパ節が硬く腫れますが、無痛ですので3週間ほどで焼失します。
潜伏期間を経て全身の器官が侵される病気です。
まとめ
セ○○スによって感染する病気は思いのほか多いのです。
では、STDの場合は、セ○○スの経験回数が多いほどリスクが高いと思いますか?
答えは「NO」のようです。
セ○○スの回数が多いからと言って、必ずしもSTDにかかるリスクが高まるというわけではなく、「不特定多数の相手と無防備なセ○○スをする回数が多い」ことがリスク要因なのです。
決まった相手とだけのセ○○スでは、相手がSTDを持っていなければ、コンドームなしでのセ○○スをいくら行ってもSTDに感染することはないからなのです。
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