『ヤマアラシのジレンマ』とは、ドイツの哲学者である「アルトゥル・ショーペンハウアー」の寓話から生まれた言葉です。
「他者との適度な心理的距離を探ろうとする心理的な葛藤」をうまく表現していますよね。
それでは、恋愛における男女関係の距離感について一緒に考えていきましょう!
アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」で、リツコさんが発言したことで有名に!
「新世紀エヴァンゲリオン」第4話の一場面を紹介!
「そうね、確かにシンジ君て、どうも友達作るには不向きな性格かもしれないわね。ヤマアラシのジレンマって、知ってる?」
~~ リツコは少しだけ話題を変えて質問した。 ~~
「ヤマアラシ?あの、トゲトゲの?」
「ヤマアラシの場合、相手に自分のぬくもりを伝えたいと思っても、身を寄せれば寄せるほど身体中のトゲでお互いを傷つけてしまう。人間にも同じことが言えるわ。今のシンジ君は、心のどこかで、その痛みにおびえて臆病になっているんでしょうね」
「ま、そのうち気付くわよ、大人になるってことは、近づいたり離れたりを繰り返して、お互いが余り傷つかずにすむ距離を見付け出す、ってことに」
~~ ミサトはかつての自分の経験を乗せて、しみじみと語った。 ~~
※この一場面に人間同士の難しい距離感が見事に表現されています。男女関係も全く同じですよね!
「新世紀エヴァンゲリオン」 を知らなかったあなたにも観てほしいわね!
男女関係は『距離感』がとても大切!
恋人とは近づきすぎるとケンカになるし、離れると寂しい…。
「いったいどうすればいいの?」と悩むのが、カップルにおけるヤマアラシのジレンマと言えるかもしれませんね。
あなたの欠点を指摘してくるのは距離が近い証拠
付き合いが長くなり距離感が近くなってくると、お互いの欠点を気軽に口にするようになってきます。
付き合い始めの頃は、遠慮して言えなかったことを言えるようになっているということですが、不用意な一言がケンカの火種になりますので注意しましょう。
離れているからこそ見えることもある
距離が離れている分、相手のことを冷静に見ることが出来るため、大切なことが見えるということがあるのです。
離れているからこそあまり腹もたたずに仲良くやっていけるのです。
離婚してからの方が仲がいい元夫婦が良い例かもしれません。
「ヤマアラシのジレンマ」は嘘だった!【ヤマアラシの生態を解説】
実は「ヤマアラシ」は密接に寄り添って生活していた!
ヤマアラシは、地中に巣穴を掘って一夫一婦で家族単位の小さな群れで暮らしています。
尾の針は常に逆立っているわけでは無く、通常は群れで仲良く寄り添って生活しているのです。
尾の針は空洞状になっていて、危険が迫ったときなどは、尾を振って音を出し、仲間に知らせたり相手を威嚇したりするようです。
これで相手がひるまないときは、針になった毛を逆立てて、突然後ろ向きになって突進するという攻撃的な面もあり、針の攻撃は相手にとって致命的となることもあるとのこと。
まとめ
現代人に多いSNS依存も「ヤマアラシのジレンマ」が関係していそうですね。
近づきすぎて傷つきたくないものの、一人でいるのは寂しくてしかたないのです。
こうした心理を解消してくれるツールが「SNS」なのです。
気を付けて使用しないと「SNS依存症」になってしまうようです。