ひとたび、浮気・不倫が発覚してしまうと、本人の社会的信用はもとより家庭やパートナーとの信頼関係も崩壊の危機に直面します。
浮気・不倫は、経済的損失リスクも多大です。
それなのに世の中から浮気・不倫が無くなる気配は一切ありませんよね!
これは、いったいどういうことなのか?
この疑問に対して、明石家さんまさんがMCを務める番組「ホンマでっか!TV」にも出演している脳科学者の『中野信子』さんが、脳科学的な側面から解説していました。
『中野信子』さんはどんなひと?
1998年に東京大学工学部応用化学科卒業し、2004年に同大学院医学系研究科医科学専攻修士課程修了しています。
2008年、東京大学大学院医学系研究科脳神経医学専攻博士課程修了。
その後、フランス国立研究所ニューロスピン(NeuroSpin。高磁場MRI研究センター)に博士研究員として2008年から2010年まで勤務。
2013年、東日本国際大学客員教授。横浜市立大学客員准教授(2015年10月まで)。
2015年、東日本国際大学特任教授に就任。主要担当科目は「脳科学基礎論」。
中野信子さんは、IQ148以上の高知能の持ち主で、世界で上位2%の高IQ所持者しか入会できないメンサの会員でもありました。
また、ベストセラー作家として、脳科学にまつわる書籍をいくつも書き下ろしています。
浮気・不倫をつかさどる遺伝子と脳内物質の関係とは
『中野信子』さんによると、脳科学の劇的な進歩によって、性行動に大きな影響を与える遺伝子や脳内物質の存在も明らかになってきているとのこと。
また、人が持つ遺伝子のうち、たった1つの塩基配列の違いによって、性的振る舞いが一夫一婦の「貞淑型」から「不倫型」になることすらあるということのようです。
俗に「不倫遺伝子」と呼ばれる遺伝的な変異があって、その内容は次の通りのようなのです。
それは、「アルギニンバソプレシン(AVP)」という脳内物質の受容体の多型で、「貞淑型」か「不倫型」かに分かれます。
中野信子さんの解説によるとAVPとは、弱者へ向ける愛情つまりは、「親切の器」のことだと思っていただければわかりやすいとのこと。
親切の器の大きい人は貞淑型、小さい人が不倫型です。
また、貞淑型と不倫型の割合は、1対1と考えられているようです。
浮気・不倫でお決まりの「一夜の過ち」!これはなぜ起きるのだろうか?
脳の前頭前皮質の働きが鈍くなっている
パートナーへの責任感や共感を司って、ブレーキをかける機能を果たすのが、脳の前頭前皮質とのこと。
その脳の前頭前皮質は、お酒を飲むとで働きが鈍くなってしまうようです。
つまり、お酒に酔ってしまうのは、ブレーキの利きが甘くなりやすい状態なのです。つい目の前の相手が魅力的に感じてしまうようです。
「吊り橋効果」による勘違いが起きてしまう
例えば、好きではないと認知する相手と共に、たまたま危機を乗り越えたことがあったとします。その場合には大抵心拍が上がっています。
すると脳は、身体の状態よりも認知を変更する方が楽なので、認知の方を変えてしまうようなのです。
その結果、”ドキドキしているのはこの人のことが好きだからなのだ”と認知が変更されてしまうのです。
その結果、”うっかり勘違い”が起きてしまうみたいです。
まとめ
脳科学的には、隠れて浮気・不倫したり、不倫を責めるよりも、「財布だけちゃんとしてくれれば、あとはいいわ」など、妥協点を探るような冷静な判断もアリなのではと中野信子さんは語っていました。
結婚して生涯その人だけと添い遂げる人生は、現時点での社会通念上は美しいかもしれません。
でも生物学的には不自然なこととも・・・。
このような脳科学的な視点から不倫を読み解く内容が、”中野信子著『不倫』”には記されています。
ちょっと面白そうと思った方は、この著書を一度手に取ってみることをお勧めします。
もしかしたら、浮気・不倫に対する価値観や容認に劇的な変化が起きるかもしれません。
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